店舗の内装デザインをする時に知っておきたい『店舗の雰囲気を決める』5ポイント
店舗の内装デザインにおいて雰囲気はとても大切です。
お洒落なカフェやレストランで過ごす時間をのんびりと楽しめたり、高級感漂うショップでの買い物がワクワク感を与えてくれるのは雰囲気があるからです。
そんな素敵な体験を作ってくる店舗の内装デザインの雰囲気ですが、とてもあいまいな言葉なのでいざ内装デザインを考える時に何から取り掛かればいいか迷ってしまうのではないでしょうか?
そんな時は内装デザインをこれからご紹介する5項目に分けて考えてみると望みの内装デザインが見えてくるかもしれません。
目次
店舗の内装デザインとは?
そもそも店舗の内装デザインとは何でしょうか?
店舗の内装デザインはインテリアデザインとも言い、お客様からヒヤリングした内容をもとに店舗内の雰囲気や什器類を図面に落とし込み、設計図を作成することです。
そのため大まかなイメージよりもある程度具体的なイメージを持っていた方が理想に近い内装デザインを設計してもらいやすくなります。
そこで、店舗の内装デザインのイメージを具体化する5ポイントをご紹介します。
店舗の内装デザインのポイント
物件と提供するサービス
店舗の内装デザイン・設計というと見た目に関するものを考えてしまいますが、始めるにはまず2つ満たさなければならないものがあります。
それは「契約しようとしている物件の立地や人の流れ」と「今の世の中に受け入れられるものを提供すること」です。
例えば若い家族の多く住む駅から少し離れた住宅街の物件であれば、暗めでシックな内装より明るめで家族連れが入りやすい雰囲気が好まれます。また、小さいお子さんでも食べられるようなメニューを用意するのに加えて床も掃除がしやすい素材を使うなどの工夫が必要です。
つまり、しっかりと事前にマーケティングを行い場所に合わせたコンセプトを作ることが大切です。
もしそれらをしっかりと作らずに店舗の内装デザインしても、繁盛店にするのはなかなか難しいでしょう。
内装デザインのスタイル
内装デザインのスタイルは和風、洋風、北欧風、モダン、カジュアル、古民家風、シンプル、ナチュラル等々があります。
カフェであれば北欧風だとお洒落で楽しい気分、古民家風だとのんびりと過ごせるなど、店舗の雰囲気の方向性を決める要素です。
スタイルを聞いただけで何となくどんな内装デザインになるかイメージできると思いますが、もしイメージが出てこなかった場合はいくつかお店に行ってみることをお勧めします。
実際に売れている飲食店のオーナーさんほど多くの繁盛店を回って勉強しています。
雰囲気を決める要素
スタイル以外にも「素材」「形」「色」「光」といった要素が店舗の雰囲気に大きく影響します。
素材
木や石、プラスチック、布、ガラス、タイル等様々な素材があります。
ナチュラルスタイルが希望の場合は木、珪藻土、木綿や麻などの天然繊維の布、革、石など天然素材を中心に使います。
素材には自然素材と人工素材がありますが、見た目や印象が異なります。
特に手で触って直接感じられる質感は記憶に残りやすいので、要所で天然素材を使いましょう。
反対に人工素材の方が施工性に優れメンテナンスしやすいという利点があります。
形
直線と曲線、線と面など様々な形があります。
直線が多いとクールなイメージ、曲線が多いと柔らかいイメージになります。
ナチュラルスタイルの場合は柔らかい曲線や、強すぎない直線を使います。
色
希望のスタイルに合った色を選びます。
カラーコーディネートでは色の配分をベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%を目安にするとうまく色のバランスを取ることができます。
ベースカラー 70%
床・壁・天井など広い面積の場所に使われる色でインテリア全体の印象の基礎となる色。
メインカラー 25%
カーテンやソファ、家具、ドアに使われる色です。
部屋の主役になる色なので、ベースカラーとの調和や色調も考慮しましょう。
アクセントカラー 5%
クッションや雑貨などにピンポイントに使うことで色にメリハリをつけ、メインカラーを引き立てることができます。
ナチュラルスタイルでは茶色や緑などを使いますが、茶色でも明るさや鮮やかさによって印象が変わりますので、どの様な色があるのかを見てみましょう。
光
明るい空間と暗い空間では雰囲気が全く違ってきます。
また、光の使い方次第で部屋を広く見せたり天井を高く見せたりできます。
その逆もありますので、内装デザイナーに相談しましょう。
ホールと厨房のレイアウト
飲食店では大きな厨房が必要なので厨房の見せ方とレイアウトが内装デザインに大きく影響します。
落ち着いた雰囲気を出したいのであれば、メタリック感のある厨房機器は目につかないようにします。
逆に元気な雰囲気を出したいならあえてお客さんから見えるようにするのもいいでしょう。
また、「客席数・提供する料理の種類」や「厨房を何人で回すのか、どの様な厨房機材を使うのか」などによってサイズ感やレイアウトが変わってきますので事前に確認しておきましょう。
什器や照明、小物も内装の一部と考える
内装のデザインは什器や照明、小物も内装の一部と考えてデザイン・設計します。
別々に考えると雰囲気が合わなかったりサイズ感が合わなずに店舗内がチグハグした感じになってしまいます。
もし使いたい什器や照明、小物があったら先に内装デザイナーに伝えておきましょう。
また、場合によっては使いたい什器などに合わせてその他の内装デザインをする方法もあります。
まとめ
最初はぼんやりしていた店舗の内装(インテリア)デザインイメージも分けて考えると具体的になってきたのではないでしょうか?
具体的になってきたらイメージに近い内装デザインの人気店に沢山行って勉強してみて下さい。
ネットでイメージ画像を見つけて、何がどういいのかを考えるのもいいですが、やはり現場には勝てません。
そして実際に内装デザイナーにパースを作ってもらって何度かやり取りしていると、どんどんイメージが具体的になってきますよ。
フレッシュタウンでは店舗内装の経験豊富なマーケター・デザイナーが内装に関するご相談を随時受け付けています。
最後までお読みいただきありがとうございました。